「ウーバーイーツの配達をやってみたいけど、ちょっと不安」
「自分にもできるかな?」
「実際に経験した人から話を聞きたい」
このように考えている配達員は多いと思います。
ウーバーイーツの配達員に興味はあるしやってみたいけど、よく分からないから今一つ決心がつかないというのはよくある話です。
誰でも初めてのことには不安や迷いがあるのは仕方ないことですが、考えているだけでは何も解決しません。そして、どんな仕事にもメリット、デメリットはあります。
そこで、この記事ではフードデリバリー配達の初心者の方に向けて、ウーバーイーツ配達員のメリットやデメリットを紹介します。現役配達員である私の意見や他の配達員から聞いた話など、以下の項目で噓偽りなくお伝えします。
ウーバーイーツ配達員のメリット8つ
ウーバーイーツ配達員のデメリット6つ
この記事がウーバーイーツ配達員の仕事に興味をもっている方の参考になれば、とても嬉しく思います。
ウーバーイーツ配達員8つのメリット
ウーバーイーツは日本国内でフードデリバリー市場No.1のシェアを占めています。大きなバッグを背負って街中を走るウーバーイーツ配達員の姿はすっかりお馴染みになりました。
一部の報道などではウーバーイーツ配達員の悪いことばかりが強調されてニュースになることもあります。
しかし、大切なことは偏った情報に惑わされることなく、メリットとデメリットの両方をしっかりと認識して自分で判断することだと思います。
以下に私の実体験から考えるウーバーイーツ配達員の8つのメリットについて詳しく紹介します。
- 働く時間が自由
- 副業として最適
- フードデリバリー初心者はウーバーイーツがおススメ
- 報酬は週払いである
- ゲーム感覚で売上を達成する
- 収入と運動の一石二鳥
- 人間関係のストレスは少ない
- 地域のお店に詳しくなれる
働く時間が自由
これはウーバーイーツ配達員の最大のメリットと言えるでしょう。
「今日はお昼12時から2時間だけ」
「明日は午前10時から8時間稼働しよう」
など、働く時間を自分で決めることができます。
出社時間が決まっている会社員や予めシフトが決まっているアルバイトなどは、働く時間を自分で決めることは難しいと思います。
ところが、ウーバーイーツ配達員は自分の都合だけで決めることができます。急用ができたら、その用件を優先させてもいいですし、体調が悪ければ休んでもいいのです。子供が急に熱を出したとしても、仕事を後回しにすることができます。
少なくとも私は会社員時代のように、「急に休むなんて、職場に迷惑をかけるんじゃないか…」というようなストレスからは解放されました。
副業として最適
ウーバーイーツ配達員は副業として最適ではないかと考えます。まさに隙間時間を利用して働くにはピッタリだと思うからです。
コロナウィルスの蔓延により、以前と比較して残業ができなくなってしまったり、残業代がなくなったという人も少なくありません。そこで、空いた時間にウーバーイーツ配達員として働く人が増えています。
「平日の仕事が終わった夕方から2時間だけ」
「土曜日は丸一日稼働しよう」
など、本業の都合に合わせて働けることはとても大きいメリットであると考えます。
フードデリバリー初心者はウーバーイーツがオススメ
フードデリバリー初心者はウーバーイーツから始めるのが良いと思います。
ウーバーイーツは日本で一番最初にフードデリバリーサービスを開始して、日本人だけでなく多くの外国籍の方々も配達員として登録しています。
そうした背景から、配達員用のアプリの使い勝手の良さは他のフードデリバリーよりも優れていると言えるでしょう。
多言語に対応できていますし、現在までに何度もアップデートされて初心者の配達員にも使いやすいように配慮されていると思います。
給料は週払いである
ウーバーイーツ配達員として働いた報酬(給料)は「週払い」で受け取ることができます。
ウーバーイーツの一週間は月曜から日曜までです。その中で働いた分の報酬が翌週の火曜日に登録した銀行口座へ入金されます。
一週間分の報酬なので決して大きな金額とは言えませんが、すぐにお金が必要な場合は最適と言えるでしょう。
ゲーム感覚で売上を達成する
ウーバーイーツ配達員の報酬には通常の配達報酬の他に「インセンティブ」と呼ばれるものがあります。
その中でも「クエスト」と呼ばれるものは、例えば一週間で「〇回配達したら〇〇円売上に加算」など、配達回数に応じて貰えるボーナスのようなものと思えば良いでしょう。
このようにインセンティブを利用しながら、ゲーム感覚で一週間の売上目標を自分の都合に合わせて設定し、「今週は3万円を達成できたから、来週は5万円を目標にしよう」など、達成感を味わうことができます。
毎月決められた月給とは違い、自分の収入を自分で決めることができるのです。
収入と運動の一石二鳥
ウーバーイーツ配達員は働いて収入を得るだけでなく、健康になりたいという人にもオススメです。
特に自転車で配達をしている人には運動することも目的の一つとして働いている人も多いようです。
フィットネスジムに通えばそれなりにお金はかかりますが、ウーバーイーツ配達員はお金を稼ぎながら運動効果も得られるという、まさに「一石二鳥」ではないでしょうか。
人間関係のストレスは少ない
ウーバーイーツの仕事は配達用アプリで注文を受けて、配達完了後はアプリで終了を通知します。人と接するのは店舗で商品を受け取るときと、注文者に対面でお届けするときです。
それに、今のご時世は「置き配」を希望するお客様も多いので、人と接する機会は最低限で済みます。
職場の上下関係を気にすることなく、人とのコミュニケーションを最小限にしたいと考えている人には最適な仕事と言えるでしょう。
地域のお店に詳しくなれる
ウーバーイーツ配達員の仕事は今まで知らなかったお店を発見することがあります。配達員として注文を受けなければ、訪れる機会はなかったお店かもしれません。
「こんなところで美味そうなレストランを見つけた」というような新しい発見ができるのもフードデリバリー配達員ならではの醍醐味と言えます。
ウーバーイーツ配達員6つのデメリット
先にも触れましたが、どんな仕事にもメリット、デメリットはあります。どちらかに偏ることなく両方を知った上で、自分で判断することが何より大切であると思います。
ここからは、私が考えるウーバーイーツ配達員のデメリット6つについて詳しく紹介します。
- 収入は不安定
- 単純作業の繰り返し
- 天候に左右される
- 人によっては孤独を感じる
- 運転するからには事故と背中合わせ
- ウーバーイーツが日本から撤退する可能性
収入は不安定
はっきり言って、ウーバーイーツ配達員の収入は不安定です。ここが会社員とは決定的に違う点です。
収入が不安定になる要素はいくつかありますが、主な要素は以下の3つが考えられます。
①ピークタイムとアイドルタイムの違い
ピークタイム(配達注文が集中する時間)に配達をすると報酬は高くなりますが、アイドルタイム(ピークタイム以外の時間)は報酬は少なくなります。
ちなみに、ウーバーイーツで定めるピークタイムは概ね11~14時、17~20時の時間帯をいいます。
②配達注文数は完全に他力本願
ウーバーイーツ配達員の報酬は、その日の注文数によって大きく左右されます。
当然ですが、ユーザーからの注文がなければ配達員としての仕事はできません。
「昨日は売上が18,000円あったのに、今日は8,000円しか売上がなかった」というようなことは日常茶飯事だと思ってください。
ユーザーからの注文があってこその配達員の仕事なので、稼げる日もあれば稼げない日もあるという認識を持つことは大切です。
③本人のやる気に左右される
ウーバーイーツ配達員の仕事は誰かに「命令」されてする仕事ではありません。だからこそ、配達員本人の「やる気」が重要になります。
「今日は面倒だから明日にしよう」と考えるのは誰にでもあることです。好きな時間に働くことができるという反面、自己管理ができなければまとまった収入が得られないという面もあることを認識しましょう。
ウーバーイーツ配達員として働くためにはある程度の「意志の強さ」は必要です。
単純作業の繰り返し
どんな仕事にも言えることですが、ウーバーイーツ配達員の仕事も初めの頃は緊張感をもって活動します。しかし、仕事に慣れてくると、単純作業であることに気付くでしょう。
配達の流れは概ね以下の手順です。
- 配達注文を受ける
- 店舗で商品を受け取る
- お客様に商品を届ける
- 配達完了を通知する
- ①に戻る
上記の手順をひたすら繰り返すので、飽きてくるのも事実です。
よって、ウーバーイーツ配達員の仕事は、自分で何かを企画立案したり仕事に変化を求める人にはまったく向かない仕事です。
逆に、毎日同じことをコツコツと継続できる人には非常に向いている仕事と言えます。
天候に左右される
ウーバーイーツ配達員の仕事は天候に大きく左右されます。
バイクや自転車で活動している配達員にとっては、真夏は酷暑との戦いですし、真冬は寒さに耐えなければなりません。台風の日は論外ですが、雨や風の強い日の配達は非常に危険です。
ウーバーイーツには「雨の日クエスト」と呼ばれるインセンティブがあります。雨の日に活動する配達員には通常の報酬に加えて支払われる特別な報酬です。配達員の中には、このクエストを狙ってあえて雨の日に活動する人もいます。
リスクを承知の上で、悪天候でも報酬を得るために活動するか、危険を避けて活動しないかはもちろん個人の自由です。
私としては、得られる報酬よりも背負うリスクの方が大きいと考えているので、悪天候での活動はオススメしません。
人によっては孤独を感じる
ウーバーイーツ配達員の仕事は一人で気楽にできる仕事ですが、人によっては寂しさを感じるかもしれません。配達中に人と言葉を交わすのは店舗での挨拶とお届けのときの挨拶くらいではないでしょうか。
少しでも寂しさを紛らわしたいと考えるのであれば、待機中の配達員を見つけて話しかけてみるのも良いでしょう。配達員同士で同じ悩みや苦労話で話も合うと思います。新しい情報も手に入るかもしれません。
運転するからには事故と背中合わせ
ウーバーイーツ配達員の仕事は常に事故のリスクを背負っているといっても言い過ぎではないと思います。自転車であってもバイクであってもそれは同じです。
私が一番多く見かけたのは原付バイクとタクシーの事故です。タクシーは乗客を見つけると周りの安全を確認せずに、割り込んできたり急ブレーキをかけたりします。配達中はタクシーの近くを走行するのは極力避けるようにしましょう。
交通事故は加害者はもちろん、被害者であってもイヤな思いしかしませんので十分注意することが大切です。
ウーバーイーツが日本から撤退する可能性
これまでに日本では「foodpanda(フードパンダ)」と「DiDi Food(ディディフード)」のフードデリバリー2社がサービスを停止、撤退しています。ウーバーイーツが日本でのサービスを終了する可能性が「ゼロ」とは言えません。
ですから、ウーバーイーツの収入だけで生活していくというのはオススメできません。他のフードデリバリーにも登録しウーバーイーツと並行して配達したり、全く別の仕事を見つけておくのも良いでしょう。
大切なことは「収入を得る手段を複数持っておく」ということです。
収入の手段をウーバーイーツだけに依存するのは非常に危険です。先行き不透明な今の時代であるからこそ、一つのことに依存するのではなく、自分のあらゆる可能性を考えることが重要です。
今までの常識にとらわれず、未経験の分野であっても挑戦していく姿勢は大切であると考えます。
ウーバーイーツ配達員のメリットとデメリットのまとめ
これまでにウーバーイーツ配達員のメリット・デメリットについて紹介しました。
繰り返しになりますが、どんな仕事にもメリット・デメリットはあります。良い面も悪い面も理解して、自分で考え判断することが大切です。
今の日本では「終身雇用制」はもはや過去のものとなったと言ってもいいでしょう。正社員であれば生涯安心であるという時代は終ったと思います。
これまでの日本にはなかった「ウーバーイーツ配達員」という新しい働き方について、試してみる価値は十分あると思います。「誰かに雇われて働く」とは一味違った働き方を経験してみてはいかがでしょうか。
なお、出前館の配達員のメリット・デメリットについては以下の記事に詳しく書いてますのでご覧ください。
