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出前館の業務委託配達員の6つのメリットと7つのデメリット!現役配達員がやってみて感じたこと

出前館の業務委託配達員の6つのメリットと7つのデメリット!現役配達員がやってみて感じたことを解説
  • 副業で出前館の配達をやってみたい
  • 出前館配達員は稼げるの?
  • Uber Eatsとの違いを教えてほしい

フードデリバリー配達員に興味を持っている方なら、このような疑問を持ったことがあるのではないでしょうか?街でよく見かけるフードデリバリーの配達員ですが、見た目だけでは違いがよくわかりません。

この記事を読むことによって

  • 出前館配達員のメリット6つ
  • 出前館配達員のデメリット7つ

を理解することができます。

この記事は

  • フードデリバリー配達員初心者の方
  • フードデリバリーは経験あるけど、出前館のことはあまり知らない

という方に向けて、出前館の「業務委託配達員」の実情について詳しくお伝えします。

出前館配達員に興味を持っている方はぜひとも参考にしてください。

目次

出前館配達員のメリット6つ

出前館は日本でフードデリバリー市場2番目のシェアを持つ老舗の会社です。

2000年10月にデリバリー総合サイト「出前館」をオープンしたことが始まりですが、現在では後発のUber Eatsに利用者数、配達員数ともに一歩遅れをとっている状況です。

今のところ2番手に甘んじている出前館ですが、豊富な資金を元に様々なキャンペーンを打ち出して利用者と配達員を確保しようとしています。

何かと批判も多い出前館ですが、私の実体験から考える出前館配達員について以下のメリットをお伝えします。

出前館配達員のメリット
  • 配達報酬は高い
  • 好きな時間で働ける
  • 加盟店舗は増えている
  • 副業として適している
  • 地域密着のサポート体制
  • キャップの着用は任意

配達報酬は高い

出前館配達員の報酬は、他の競合他社と比較しても高いと言えます。

出前館配達員の報酬は、2022年8月1日からそれまでの1件当たりの固定報酬から「距離制」に変更されました。

(基本報酬+距離報酬)×ブースト率=配達報酬

基本報酬は首都圏(東京/神奈川/千葉/埼玉)が600円で、その他の都道府県が550円です。

新しく採用された「距離報酬」は以下のようになります。(税込金額)

店舗からお届け先までの距離首都圏(東京/神奈川/千葉/埼玉)その他道府県
1km未満基本報酬600円のみ基本報酬550円のみ
1km~2km未満基本報酬+距離報酬60円基本報酬+距離報酬50円
2km~3km未満基本報酬+距離報酬150円基本報酬+距離報酬120円
3km以上基本報酬+距離報酬270円基本報酬+距離報酬220円

変更前と比較すると、どのエリアにおいても2km以上の配達の場合は報酬がアップすることになるようです。

1件当たりの報酬が一律だったときは近距離配達であるほど、うま味があったと言えますが、距離制になったことでそのうま味は無くなったと言えるでしょう。

自転車で稼働している配達員にとっては、この変更はやや不利になったといえるかもしれません。反対に、バイクや軽貨物車で稼働している配達員にとっては有利な変更であると言えるでしょう。

働く時間は自由に決められる

出前館配達員も他のフードデリバリー配達員と同様に、働く時間を自分で自由に決めることができます。配達員は個人事業主として、出前館との「業務委託契約」ですから時間拘束も売上ノルマもありません。

その日の気分で働けることは、とても大きいメリットだと言えます。

加盟店舗は増加中

出前館の加盟店舗数は公式サイトで2021年10月時点で95,000店を突破したと発表されました。

配達員にとっては非常に良いことだと思います。加盟店舗が増えることは配達する機会も増えるということなので、今後ももっと増えることを期待します。

副業として適している

隙間時間を有効活用できる出前館配達員は副業としての活動に適しています。

例えば、会社員を本業としている方であれば、好きな時間に活動できるという特性を活かして、「土日だけ」や「平日の1~2時間だけ」など自由に設定できます。

地域密着型のサポート体制

出前館の配達員に対するサポートは「地域密着型」であると言えます。ちなみに、Uber EatsやWoltの場合は、サポートセンターとの連絡はすべて「チャット」でのやり取りになります。

緊急で連絡を取りたいときには、この「チャット」が非常にもどかしく感じることがあります。「急いでいるときに、いちいち文字なんか打ちたくないよ」と思ったことは何度もありました。

そんな時、出前館のサポートセンターは電話で対応してくれるので、非常にありがたいと思いました。チャットではこちらの言いたいことが相手に上手く伝わらず、余計な時間を費やすこともあるので、やはり緊急時は電話が一番だと思います。

キャップ(帽子)の着用は任意

出前館の配達員と言えば、「白いロゴマークに赤い帽子」を連想する人も多いのではないでしょうか。出前館配達員として業務を行う際は、着用が義務付けられていたキャップは2022年12月1日から任意となりました。

帽子を煩わしいと思っていた人にとっては良かったかもしれません。しかし、個人的には

帽子をかぶることにより店舗でもお客様にも「出前館だ」とすぐに認識して貰えるので、今でも配達の際は着用しています。

出前館配達員のデメリット7つ

出前館に限らずどんな仕事にもメリット、デメリットはあります。それぞれの情報を集めてどちらかに偏ることなく、考えて判断することが大切だと思います。

次に、私が思う出前館配達員のデメリット7つについて詳しく紹介します。

出前館配達員のデメリット
  • 収入は不安定
  • 配達用バッグは自分で購入
  • 店舗での注文内容確認は必須
  • 報酬の受け取りは月2回
  • 待機時間が長いこともある
  • システムの不具合やアプリの使いづら
  • 現金精算はやや面倒

収入は不安定

出前館配達員は会社員とは違い月給制ではなく「完全出来高制」なので、収入は不安定です。不安定となる要因はいくつか考えられます。

①注文数はその日によって変動する

配達注文数はお客様次第で多くも少なくなるので、配達員ではどうすることもできません。

「昨日は25件も配達できたのに、今日は15件しか配達できなかった」

このようなことは当たり前だと思ってください。その日の結果に一喜一憂するのではなく、一ヶ月で何件配達できたのか、一か月での売上はいくらだったのかと考えることが大切であると思います。

②年間を通じて繁忙期と閑散期がある

個人的な考察ですが、フードデリバリーにおいて一般的に認識されている「繫忙期」は以下の期間であると考えます。

  • 7~9月(真夏、または酷暑)
  • 12~2月(真冬)

繁忙期には配達注文数も増加する傾向にあり、「稼ぎやすい時期」と言えます。ただ、配達員にとっては過酷な期間でもあり、真夏の水分補給や真冬の防寒対策はしっかりと行いましょう。

逆に、世間一般で「涼しい」や「過ごしやすい」と言われる時期は「閑散期」と呼ばれ、配達注文数は減少傾向にあります。この期間を乗り切るには配達員にも何らかの工夫が必要だと思います。

出前館以外のフードデリバリーを並行して利用するとか、全く違う仕事を見つけておくなど収入源を出前館だけの報酬に依存するのはやめましょう。

③本人の「やる気」で変わる

なんだかんだ言っても、一番大事なのは本人の「やる気」ではないでしょうか。

繁忙期であったとしても、家で寝ていては収入は得られません。好きな時間に働けるというメリットの反面、ある程度自己管理をする「意志の強さ」も必要です。

配達用バッグは自分で購入する

出前館では自社専用の配達用バッグはありません。ですので、出前館配達員として働く場合は、特に「配達用バッグ」を個人で用意する必要があります。

バッグであれば何でも良いというわけではなく、購入するときは以下のことに重点をおいて選んでください。

  • 保温効果は高いか
  • 防水性は高いか
  • 概ね40~45Lの容量があれば、大抵の配達には対応可能(2件同時ピックアップも考慮)

現在ではAmazonなどの通販でも簡単に購入できます。価格も2,000円前後からありますので、じっくりと検討してみてください。

店舗での注文内容の確認は必須

出前館配達員は店舗で商品のピックアップ時は注文内容確認が必要です。Uber Eatsでの配達に慣れていると、出前館での配達は少々違和感を感じたり面倒だと思うかもしれません。

私も最初の頃は違和感を感じましたが、慣れてしまえば何の問題もありません。むしろ、内容の確認は後々のトラブルを防ぐためにも非常に重要だと思います。お店の方も注文を間違えていることがあるので、確認は必ずしましょう。

報酬の受け取り日(給料日)は月2回

出前館配達員の報酬の受け取り日(給料日)は月に2回あります。ちなみに、Woltも同様に月に2回の受け取りとなります。

週払いで報酬を受け取れるUber Eatsと比較すると、デメリットと感じるかもしれません。

出前館における毎月の報酬支払日は以下の表にまとめました。

配達期間締日支払日
    1~15日     15日5営業日後(土日含まず)
    16~末日     末日5営業日後(土日含まず)

待機時間が長いこともある

出前館の場合は商品のピックアップに行ったものの、調理が完了しておらず待機することがあります。これも、Uber Eatsと比較した場合、割と発生します。

しかも、Uber Eatsは待機時間も配達報酬に加算されますが、出前館の場合は全く金にならず待たされるだけなので、この点も出前館には何か改善をしてほしいものです。

極めてまれではありますが、店舗の機械等のトラブルで30分以上の待機が発生したとの話も聞いたことがあります。そういう場合は、サポートセンターに相談して、別の配達員を手配してもらった方が良いかもしれません。

システムの不具合やアプリの使いづらさ

出前館で配達をしていると、知らないうちにシステムトラブルが発生していることがあります。ランチタイムやディナータイムであるにも関わらず、全く配達注文が入らなくなるのです。

たまたま「注文者用アプリ」を確認したところ、「システムのトラブルにより、現在注文を受け付けておりません」とメッセージが出ていました。

この辺りが出前館のいい加減なところだと思います。場合によっては、お客様にもトラブルを告知していないことがあるので、出前館も利用者と配達員を本気で確保したいのなら、こういった告知は必ずするべきだと思います。

出前館の配達員用アプリについても不評を多く聞きます。

Uber EatsやWoltの配達員用アプリは、アプリを起動させながら待機中にYouTubeなどを見ていたとしても、注文が入れば画面に表示したり音で知らせてくれます。

出前館の場合は、常にスマホの画面を見ていないと配達案件を取ることができません。例えば、スマホがスリープ状態になると音もならないので、注文が入ったことにも気付かないのです。

個人的には、この点を一番改善してほしいと思っています。

現金精算はやや面倒

出前館配達員は現金精算の配達を受けるかどうか選択できます。私は1件でも多く配達注文を受けるために、不本意ながら現金精算の配達を受けています。

釣銭も用意しなければなりませんし、はっきり言って現金のやり取りは面倒です。

お客様からお預かりした売上金はコンビニから出前館に入金します。入金処理できるコンビニは3つあり、いずれか一つを選びます。

  • ファミリーマート
  • ローソン
  • セイコーマート

売上金は回収した日から2日後までに入金しなければなりません。

例)15日配達分の現金は17日までに入金

土日や祝日を挟んだ場合は、一番早い平日までに入金の必要があります。

入金忘れが続くと、アカウント停止の可能性もあるので、現金で回収した売上は速やかに入金処理することが大切です。

出前館配達員のメリットとデメリットのまとめ

出前館配達員のメリットとデメリットについて紹介してきました。

どのフードデリバリー会社にも良い面と悪い面はあります。しっかりと両面をみて自分で考えて判断することが大切です。

批判も多い出前館ですが、改善する余地もあるのでまだまだ伸びしろはあると思います。

それに、出前館はフードデリバリーの中でも稼げるプラットフォームであることは間違いないと感じています。

出前館を含めたフードデリバリーという新しい働き方は試してみる価値はあると思います。決して難しい仕事ではありません。「人生何事も経験だ」という軽いノリで、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

なお、ウーバーイーツ配達員のメリット・デメリットについては以下の記事に詳しく書いてますのでご覧ください。

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